介護の仕事は資格もなく未経験でもスタートできるの？

2020.06.13掲載

コンサルタントコラム

介護の仕事は資格もなく未経験でもスタートできるの？

資格なし未経験でも応募は可能？

少子高齢化に伴い、介護業界は人材不足に悩まされています。
介護ニーズが増加し続ける中で、求人が常に出され、多くの介護施設や介護事業所で人材を求めています。
もっとも、介護の仕事なんてやったことがない、知識も資格もないといった方が応募して採用されるものでしょうか。
結論からいえば、求人によって異なります。
即戦力を求めている場合には経験者が優先されますし、人材育成の手間やコストをかけることが難しいところでは、業界での仕事は未経験であっても、介護職員初任者研修を受講済みなど知識や基本的な技術を習得している方が求められます。
一方で、人材育成に積極的なところや身体介護ではない補助的な業務などに従事する人材を募集しているところであれば、未経験や資格なしでも採用されるケースがあるのです。

介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修は介護を行ううえで必要となる知識や基本的なスキルを身につけるための研修制度で、130時間のカリキュラムを受講する必要があります。
介護施設などに勤務していなくても、希望すれば誰もが受講することは可能です。
ただし、カリキュラムを提供しているスクールや通信講座などの受講が必要であり、費用や時間はかかることになりますが、全くの無資格・未経験に比べ採用率は高くなる傾向にありますので、就業前に時間があるようならば資格取得をしておくのもオススメです。

研修制度や資格支援制度があるところも

求人の中には介護職員初任者研修を受講していなくても、入社後にまずは介護職員初任者研修を雇用主の費用で受講させてくれるところや介護職員の補助的な業務を手伝いながら、研修に通わせてくれるところもあります。
また、資格支援制度として希望者などを対象に無償または、費用の一部補助などを通じて働きながら、研修を受けられる場合やステップアップのための資格取得を応援してくれるケースも少なくありません。
こうした研修制度や資格支援制度を備えていれば、未経験、資格なしでも応募が可能で、採用される可能性もあります。

未経験でもできる仕事

介護の仕事もさまざまあるため、中には介護職員初任者研修を受けておらず、まったくの未経験でも採用される仕事もあります。
たとえば、身体介護ではなく、身の回りのお世話をするといった仕事です。
介護が必要な高齢者家庭、要介護認定や要支援認定は受けていないものの、1人での生活が難しくなった高齢者宅などに伺い、洗濯や掃除、食事づくりをするなど日常生活のサポートをすることや買い物代行などをするといった仕事です。
また、高齢者宅などに宅配弁当を届けている事業所も、介護の資格なし、未経験でも仕事ができます。
刻み食やムース食、おかゆなど高齢者や介護を受けている方が食べやすい食事を作ることや管理栄養士の監修したレシピに従い、塩分やカロリーなどを抑えた療養食などを作って、自宅まで届けるといった仕事です。
お弁当を作る調理の仕事をはじめ、自宅に届けて手渡しを行う配達の仕事もあります。
配達も重要な役割を担っており、高齢者が元気で過ごしているかの安否確認をするとともに、万が一、異常を察知したら、近親者に連絡をすることや救急車両の手配を行うといった役割を担っています。
そのほか、本格的な介護の現場で、排泄物の片づけや洗濯、清掃業務をはじめ、介護資格を持つスタッフの補助業務を行い、日々の食事を提供するための調理スタッフといった仕事も未経験でもスタートできる求人です。

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