介護支援専門員(ケアマネージャー)の仕事とは?気になる給与や資格の取り方など
2020.09.09掲載
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介護職の資格について

 

介護支援専門員(ケアマネージャー)の仕事とは?気になる給与や資格の取り方など

 
介護支援専門員(ケアマネージャー)という仕事は聞いたことがあるけれども詳しい仕事内容などについては知らないという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は介護支援専門員について詳しい仕事内容や給与などについて紹介していきます。
 
 

介護支援専門員(ケアマネージャー)の仕事について


介護支援専門員(ケアマネージャー)は、介護保険サービスにおいては中心的存在です。
やりがいある重要な職種と言えますが、まだ介護保険を利用したことのない人には、あまり知られていない仕事かもしれません。
介護支援専門員は資格であり、2000年に介護保険制度が施行されたときに作られました。
介護や介助を必要とするすべての人のために、QOL(クオリティオブライフ)を維持することを目的に生活をサポートするのが仕事内容です。
QOLの維持は、すべての人が自分らしく生きられることをもっとも重視します。
お仕着せのサポートではなく、その人の希望にできうる限り沿えるよう工夫しながらサービスを実施することが、介護にとっては何より大切であり、軸でもあります。
ケアマネージャーはそれを実現するためあらゆるプランを立て、バランスを重視しながら適切な介護サポートを設計することがメイン業務と言えるでしょう。
一般の介護職員のように直接身体介護や生活介助を行うのではなく、「ケアプラン」という介護サービス計画書を作成し、自治体と調整し業者と連携する職種です。
あらゆる介護サービスはこのケアプランの内容に即して実施されるため、ケアマネージャーは利用者や家族と相談するなど、きめ細やかな仕事が求められます。
そして基本的にはケアマネのお仕事は日勤の施設が多くありますので、夜勤が難しくなった方にもキャリアアップで次に目指しやすい資格です。

 

メインとなる2つの業務

ケアマネージャーには「要介護認定に関連する業務」と「介護支援サービスに関連する業務」という2つの業務があります。
要介護認定に関連する業務では要介護認定の調査も実施しますが、サービス利用を希望する人が、実際にどのレベルの介護を必要とするか介護度を図るという重要な役割です。
市区町村など自治体から委託されたケアマネージャーが実施することが多く、実際に利用を希望する人の自宅へ足を運び、判断することになります。
また要介護認定の申請の代行も行いますが、本人や家族が行政の窓口での申請が難しい場合に、ケアマネージャーなら申請を代行することが可能です。
次に介護支援サービスに関連する業務ですが、こちらのメインは課題分析(アセスメント)です。
そして調査に基づき、どのような介護サービスが適切なのかを判断する重要な仕事であり、これをもとにケアプランを作成することになります。
ケアプランの作成は前述した通りメイン業務となりますが、その後利用者自身では業者との調整が困難な場合はそのサポートも実施します。
 
 

 

ケアマネージャーの年収とは

気になるケアマネージャーの給料ですが、厚生労働省の平成30年度介護従事者処遇状況等調査結果によれば、月給は常勤で350,320円非常勤で229,050円となっています。
傾向としては増加傾向にあり、働く施設によってもその内容は大きく変わりつつありますので、一概に言えません。
また人員が少ない中小企業のほうが平均月給が高くなる傾向があり、人材として重宝されていることがわかるでしょう。
経験が重視されるため、長く勤めれば勤めるほど待遇は良くなっていくのが特徴です。
参照元:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/19/dl/30kekka.pdf
 
 

資格の取り方は

ケアマネージャーになるには「介護支援専門員証」を取得しなければなりませんが、その前にまず「介護支援専門員実務研修受講試験」を受けます。
それに合格したうえで「実務研修」を修了し、各都道府県の介護支援専門員名簿に登録が必要です。
受験資格のハードルも高く、必要業務経験年数の長さが求められるため、指定業務で「5年以上かつ、日数が900日以上」の働きが必要です。
2018年試験からは指定業務の種類も狭められ、より難関となったことは否めません。
ケアマネージャーの試験は各分野で70%以上の正答率が合格基準です。
近年は受験資格が厳しくなった2018年度以降、受験者数も合格者数も大きく減少し、合格率は19.5%程度となっていますので、ぜひ気を引き締めて臨みましょう。
やりがいがあり、介護業界ではとても重要な資格でもありますので、ぜひコツコツとチャレンジしてみてください。
 
 
 

居宅と施設の違いはある?

ケアマネージャーとして働くことを考えたときに、一般に「施設ケアマネ」と「居宅ケアマネ」という2つの働き方があることに気づきます。
「施設ケアマネ」というのはデイサービスやいわゆる老人ホームなど介護福祉施設で働くことを指し、「居宅ケアマネ」は居宅介護支援事業所で働くことで、自宅で介護サービスを受ける人を対象に働くことを指すのです。
大きな違いは件数で、居宅ケアマネの件数は30~35件ほどのところ、施設ケアマネになると100件近く受け持つことになります。
施設ケアマネは施設の方針に沿って働くことが多いですが、居宅ケアマネは自分で幅広い選択肢からケアプランを提案することになるため、その点も違いがあるでしょう。
一概にどちらがどうとは言えませんが、自身がどちらに向いているかを見極めたほうが、より深く経験を積めます。
いずれにしても実務経験証明書は所属する施設や事業所の代表者に発行してもらう必要がありますので、試験を受ける際には締め切りまでに確実に提出が必要です。
 

まとめ

介護支援専門員(ケアマネージャー)は資格を取得するのは難しいですが、介護施設にはなくてはならない重要な役割を担っておりやりがいもある仕事と言えます。
介護職からキャリアアップを目指すにも良い仕事と言えるでしょう。
 
 
 

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