看護助手(看護補助者)とは?どんな仕事内容、給与、必要な資格について
2020.10.05掲載
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介護職の資格について

 

看護助手(看護補助者)とは?どんな仕事内容、給与、必要な資格について

 
看護助手(看護補助者)という職種が注目を集めています。
看護師とは異なる看護助手は、どんな仕事なのでしょうか。
業務内容から給与事情、さらに必要な資格についてお話します。

看護助手とは

看護助手は、看護師や患者のサポートが主な仕事です。
看護助手は、病院などの医療機関や介護施設に勤務して、看護師のアシスタント的な業務を行います。一般的に無資格OKの施設が多く、介護系の資格があれば尚良いと思います。
看護助手として働いている人の年齢は幅広く、看護を学んでいる学生や主婦など、異なるバックグラウンドを持つ人たちが、さまざまな医療施設や介護施設で活躍しています。
 
 

看護助手の仕事内容について

看護助手の仕事の基本は、看護師のサポートと患者のお世話になりますが、その仕事内容は多岐にわたります。

・患者の介護

看護助手は、食事介助をはじめ、オムツの交換や入浴介助、食事の配膳・下膳、排泄介助等、患者の日常生活をサポートします。
また患者のベッドメイキングや病室の掃除、シーツの洗濯など、患者が気持ち良く入院生活を送れるように環境を作るのも看護助手の仕事です。
患者を検査室などに移送したり、付き添いをしたりすることもあります。

・看護師のサポート

病院で働く場合、医療器具の消毒、カルテ整理といった雑用が多くありますが、これらの仕事は看護補助の役割になります。
しかし、看護助手の仕事と看護師の仕事はきっちりと分かれているというわけではありません。
病院やクリニックによって異なりますし、同じ仕事でも、患者の状態によって看護師がするのが無難という場合もあれば、看護助手に任せられるということもあるなど、ケースバイケースです。
また、配属される施設や医療機関によっても、仕事内容は異なります。
たとえば病院の手術室に配属になった場合は、患者の介助というよりも、使用済みの医療器具の洗浄などが主な仕事になります。
産婦人科の病棟の場合は、赤ちゃんのお世話などがメインになるでしょう。

・勤務形態

看護助手の勤務形態は、看護師とほぼ同じで、日勤と夜勤の交代勤務(二交代制)や、土日出勤など当たり前のように行われています。
ただし、勤務先によっては夜勤なし・平日のみ勤務という場合もありますので、働きやすい方法を選ぶことは可能です。
夜勤や土日出勤を避けたい場合は、クリニックや外来病棟を選ぶと良いでしょう。
 

看護助手の主な1日

病棟に勤務する看護助手(日勤)を例にとって、1日の主なスケジュールをご紹介します。
看護助手の朝は早く、午前7時には夜勤から仕事を受け継いで、朝食の準備に取りかかります。
介助が必要な患者さんには、食事のサポートをするのです。
食事が済むと、歯磨きなどのお手伝いがあります。
午前中は、患者さんのオムツ替えや排泄介助、シーツの交換などの業務をこなします。
お昼の時間は、再び食事の準備と介助、歯磨きのサポートがあるのです。
患者のお世話が終わると、看護助手のお昼休みになります(約1時間)。
午後も患者さんのお世話がメインの仕事です。
入浴介助や水分補給、トイレ介助をして、午後4時~5時頃に夕飯の準備に入ります。
その後、夜勤担当者に引き継ぎをして、業務を離れます。

 

 

看護助手の給与事情

看護助手はどのくらい給与をもらっているのか気になるところですが、看護助手全体(男女)の平均年収は、およそ303万円となっています。
月収にすると約21万円で、ボーナスは約46万円です。
給与には残業代や夜勤手当などの各手当が含まれています。
給与は就職先の施設によってバラツキがあり、給料の5ヶ月分をボーナスとして設定している医療施設もあります。
看護助手にはさまざまな手当がつきますが、給与アップを考えるなら、多くの手当をつけているところを選ぶと良いでしょう。
介護の資格など取得してる資格に対して、資格手当をつけているところもあります。

参照元;厚生労働省『医療・介護分野における職業紹介事業に関するアンケート調査集計結果』の送付について:http://www.yamaguchi.med.or.jp/wp-content/uploads/2020/01/2019chi_378.pdf#search=’%E6%88%9030%E5%B9%B4%E8%B3%83%E9%87%91%E6%A7%8B%E9%80%A0%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E7%B5%B1%E8%A8%88%E8%AA%BF%E6%9F%BB+%E7%9C%8B%E8%AD%B7%E5%8A%A9%E6%89%8B’
 
 

看護助手になるために必要な資格はある?

介護助手になるには特別な資格は必要ありません。
看護師や准看護師と異なり、看護助手は医療行為は行わないため、未経験で資格を持っていない、という場合でも、なれるチャンスはあります。
しかし、介護や医療に関連した資格を持っていると、就職に有利になるものや就職後給料アップが期待できるものもありますので、時間が空いたときに取得を検討してみると良いでしょう。
また、転職する際のキャリアアップにつながるものもありますので、資格によっては取得することをおすすめします。
看護助手の認定制度を実施している機関もあります。
主なものは、「看護助手実務能力検定試験」と「メディカルケアワーカー検定試験」です。
どちらも年に何度か試験が実施されていますので、看護助手についての知識を深める目的で、取得を検討してみてはいかがでしょうか。
そのほかにも「介護福祉士」をはじめ「介護福祉士実務者研修」や「介護職員初任者研修」の資格を持っていると実際に看護助手になったときに役立ちますし、就職先によっては資格手当の対象になります。


まとめ

医療や介護の分野と共通する部分があるため、医療や介護の資格を取得しておくと、キャリアアップや給与アップにつながります。
看護助手の就職先は幅広く、それによって給与や勤務体系、仕事内容が異なります。
自分のライフスタイルや希望などに合わせて、就職先を選ぶことが、長続きするポイントになるでしょう。
また、一部の病院などでは看護師を目指す方の為に看護助手で働きながら、看護学校の費用を補助や奨学金を出すなどの取組みをされている病院もあります。
看護師を目指す方にはまず現場に触れながら学んでいく職場にもなります。
 
 

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