理学療法士(PT)とはどんな職業なのか?給与や資格について解説
2020.11.07掲載
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介護職の資格について

 

理学療法士(PT)とはどんな職業なのか?給与や資格について解説

 
理学療法士(PT)という職業はご存知ですか?
大きくケガをしてしまうと、ケガの前と同じような動きをするまでに時間がかかってしまいます。
そのためにはリハビリが必要となるのですが、ここで患者さんの手助けをするのが理学療法士(PT)になります。
ここでは理学療法士の仕事の内容だけでなく、給与や資格取得はどのように行えば良いのかなどを紹介していきますので参考にしてみてください。
 
 

理学療法士(PT)とは?

理学療法士(PT)は、リハビリテーションを専門分野とする職種です。
Physical Therapistの頭文字を取ってPTと言いますが、同じくリハビリテーションに携わる医師や看護師はもちろん、作業療法士や言語聴覚士などと連携し、協働する仕事です。
リハビリテーションには数多くの専門家のスキルが必要ですが、中でも理学療法士は直接的に身体の機能を取り戻すことをミッションとします。
リハビリテーションに訪れる人はすでに病気やケガからは回復しているものの、日常生活や特定の行動で問題なく動ける状態にまではなっていません。
体を動かしにくくなった、特定の部位が思うように動かないといったつらい状況の中、日常生活を取り戻すために機能を鍛えるサポートをすることがメイン業務です。
理学療法士は治療を行いますが、それを「理学療法」と呼びます。
主な理学療法の内容は、障がいを持つ人にマッサージや筋力訓練、温熱治療機などの機器治療を施し、機能回復を促すことです。
病気やケガで長く寝た状態になると、筋力が低下して歩くことが困難になります。
そうした患者に対し回復のための訓練を行ったり、介護施設でベッドから起き上がれない利用者に対しマッサージや起き上がり訓練などを行ったりします。
患者一人では乗り越えられない壁も、理学療法士が二人三脚でサポートすることにより、いつか越えられるようになることは大きな感動です。
身体の状況を見ながら、厳しく優しくリハビリテーションをサポートすることが、理学療法士の大きなやりがいになるでしょう。
現在医療は「与える医療」だけでなく「支える医療」の重要性が増しています。
リハビリテーションはあくまで本人がやり遂げなければならないことですが、理学療法士がいることでやり遂げられる道が照らされるのあれば、それ以上の喜びはないでしょう。
 

理学療法士が活躍できる場所とは?

前述の通り、理学療法士はリハビリテーションで大いに力を発揮しますが、実は病院やリハビリテーション以外にも幅広く活躍の場があります。
たとえば、先ほども触れましたが、近年では介護施設での需要が非常に高まっています。
デイサービスの入所者や通所者に対し、マシントレーニングや効果的な体操などを指導し、QOL(クオリティオブライフ)を高く保つことを目指すのが仕事です。
介護施設で働く特徴は、一人ひとりとじっくり付き合いながら生活をサポートできることでしょう。
一定のレベルに回復したら退院という流れではないため、深く状況改善や研究が行えるのが特徴です。
また、理学療法士でキャリアを積むと、専門学校や大学で理学療法学科の教員として採用される道もあります。
実際に現場で経験した多くの情報をもとに、これから理学療法士を目指して学ぶ学生を支えることが仕事となります。
また、アスリートやプロスポーツの分野でも幅広く活躍できる職種です。
体を張るスポーツ選手はどうしてもケガやリハビリテーションとは切っても切り離せない生活となります。
技術があればプロチームと契約したり、選手個人と契約したりする道もあるでしょう。
 

 

理学療法士の資格を取得するには?

理学療法士は国家資格ですので、専門学校や大学などの理学療法学科を卒業し、講義や実習を通じて学ぶ必要があります。
具体的には4年制大学、短期大学(3年制)、専門学校(3年制、4年制)、特別支援学校(視覚障がい者が対象)があり、そこで一連のカリキュラムを修了すれば、ようやく国家試験の受験資格を得ることができます。
ただし、すでに作業療法士の資格を持っている場合には、養成校で2年以上学ぶことで受験資格が得られるのです。
外国の養成校を卒業している場合は、厚生労働大臣の認定を受けることで不足単位のみ取得すればいいというケースもあります。
理学療法士はほかの医療系専門職に比べれば、比較的合格率が高めなので、養成校で勉強すれば可能性は十分にあるでしょう。
養成校にはそれぞれ特色があるため、自分がいずれ進みたい道や研究したい内容に合致するカリキュラムを持つ学校を選ぶのがおすすめです。
資格を取得した後もより深く知識を学びたい場合は、大学院へ進み、研究職を目指すこともできます。
 
 

理学療法士の平均年収は?

厚生労働省の平成30年の「賃金構造基本統計調査」によると、理学療法士の平均給与は月収28万5,200円、ボーナスその他特別給与は66万2,200円でした。
これをもとに平均年収を計算すると、408万4,600円となります。
決して高いわけではありませんが、病気やケガで苦しんでいる多くの人を支えるやりがいある仕事であり、困っている人を支える意欲のある人なら、適性がある職種と言えるでしょう。
また、主な活躍場所は介護保険サービスや医療サービス、福祉サービスなどですが、有料老人ホームなどであれば給与待遇も大きく変わってきます。
もちろん、プロスポーツ選手に関わるチャンスがあれば、待遇も飛躍的に変わるでしょう。
平均額だけでは見ることができない部分もありますので、ぜひ上を目指してチャレンジしてみてください。
 
 

病院や介護施設だけでなくさまざまな場所で働ける

理学療法士の資格を持っていると、病院や介護施設でリハビリをするようなイメージがあるかもしれません。
もちろん病院や介護施設での求人も多いのですが、ほかにも教育機関などでも働けます。
まず養成学校に入ってどこかに就職をし場数を踏むことで、同じように理学療法士を目指したいと考えている学生に教えてあげたいと思うかもしれません。
これまでの自分の経験も伝えながら、学生ができることを増やしてあげられるやりがいを感じるでしょう。
スポーツの分野のリハビリに従事する方もいて、スポーツ選手のサポートも可能です。
中にはプロスポーツのチームと契約をし、選手の体調なども把握しながら最高のパフォーマンスができるようにサポートもできます。

 

まとめ

理学療法士(PT)はリハビリテーションを専門とする職種です。
大学や専門学校などへ通わなければならないため、通常の国家資格より費用がかかるうえ、時間がかかる可能性があります。
ただし、患者さんの状態が改善したときにはかなりのやりがいを得ることができるでしょう。
 
 
 

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